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プログラマ 【職業適性】

プログラマとして働き出して1年。

その間、2度プロジェクトを降ろされた。

理由はいずれも「仕事が遅い」だった。

納期に間に合わせようと、毎日終電ギリギリまで残業をした。

必要とあれば、会社に泊まりで徹夜残業もした。

しかし必死の努力にもかかわらず、結果が伴わない。

しかも、私はその2度とも過労のため病気になってしまっている。

プログラマという職業を選択するにあたっては、相当に自分の能力特性というものを考慮したつもりだ。

しかし実際にその職についてみなければ分からない事というものあるだろう。

自分がプログラマとして従事する上での、メリットデメリットを今一度整理してみたい。

<メリット>

電話を取らなくてよい環境
他社に派遣され常駐する形で働いているので、電話を取る必要がない。
たまに社内開発で自社で働くこともあるが、その場合もプログラマーは電話を取らなくてよい。
そのため、電話の声が聞き取れない・メモが取れない・注意の切り替えがうまくいかないという弱点も問題にならない。

暗黙の了解で動く必要がない
普通の事務職などでは、来客者へのお茶出しといった気を利かせることが求められるが、プログラマの世界では指示なく動くのはむしろご法度。
無論、お茶出しなどといったことは一切しなくてよい。
余計なことに注意を払わなくてよいぶん、仕事に集中しやすい。

大勢の人の顔と名前を覚えなくてよい
プログラム開発は、いくつかのチームに分かれて行われる。
チームの人数は多くても10人前後。
基本的には、自分が所属するチームメンバーさえ分かっていればよいので、顔が分からなくて困るということも少ない。

時間の使い方に対する裁量権が大きい
時間単位の細切れのスケジュールで動く必要が無いため、何時から何をしなければいけないということに注意を払わなくてよい。
定期的に進捗報告の会議などがあるが、これも時間直前に声をかけてもらえたりするので、一人だけ行動が遅れて問題になるということも起こりにくい。

自社内の人間関係を良好に保ちやすい
他社に派遣される形で働いているため、自社の社員同士が仕事で顔を合わせる機会は少ない。
逆に自社の人間に会う機会といえば、飲み会のような半プライベートの場面が多い。
仕事上の利害関係がないため、自社の人間とは気楽に付き合えるし、派遣先での悩みや愚痴も、自社内でなら話しやすい。

<デメリット>

案件によって仕事の内容が全く違う
参加するプロジェクトによって使用するプログラム言語が違うため、なかなか言語スキルが身につかない。
また案件によって、参加する工程が設計であったり、コーディングであったり、テストであったりと、毎回バラバラであるため、なかなかスキルが蓄積されない。
慣れる前にプロジェクトが終了するか、スキル不足でプロジェクトを降ろされてしまう。

現場ごとにやり方が違う
派遣先の現場ごとに、使用するツールやテストの行い方などが違うため慣れるのに時間がかかる。
現場も慣れるのを待っていられないので、結果「仕事が遅い」とプロジェクトを降ろされることになる。

各プログラム言語の特性と自分の能力特性との相性
言語によって、自分の強みを生かし弱点をカバーできるものもあれば、逆に、強みを生かせる部分が無く、弱点ばかりが目立ってしまうものもある。

例えば「COBOL」。
プログラム言語としては非常に簡単なのだが、以下の理由から私との相性はあまり良くない。
・文字のみでビジュアルがない。(視覚認知の強さを活かせないため、他の弱点をカバーできない)
・プログラミングを全て終えなければ、それが正しく動くかどうか検証できないため、プログラム全体を脳内で組み立てなければならない。(左脳の負荷が大きい)
・開発環境にトレース機能が無いため、自分でプログラムの実行順序を追わなければならない。(左脳の負荷が大きい)

作業に必要な時間の見積もりが難しい
プログラマをやっていく上で、作業時間の見積もりは避けては通れない。
似たような作業を毎回繰り返していれば、慣れて見積もれるようになるだろうが、上記の通り、現場が違えば使用言語や作業工程・使用ツールや作業の進め方が違う。
私が作業時間を見積もれるようになるには、かなりの経験値が必要。

整理してまとめる能力が要求される場合がある
現場によっては、バグの原因分析をやたら詳細に分類して記録しなければならないことがある。
物事を整理することに極端な苦手さを持つ私は、作業中何度も意識が飛びかける。
やたらと時間がかかってしまう。

<結論>

他の職業に比べれば、プログラマという職業は自分が苦手とする部分をカバーしやすい環境が整っていると言える。

デメリットの部分の多くは、経験値さえ上がればある程度カバーできる問題でもある。

また、今一番問題となっている「仕事が遅い」という点についても、スキルが向上すればある程度カバーできるだろう。

よって、転職を考えるのは適切ではない。

むしろ、社内で自分という特性をどう生かすか、いかにして効率よく経験値をかせぐかという点について考えるべきだろう。

まずプロジェクトに参加するにあたっては、プログラミング~テストの工程に絞ること。
(設計工程は言語仕様の知識がないと難しいので、現段階では避けた方が良いだろう。)

使用言語も自分の能力特性を考慮し、以下のような特性をなるべく多く備えたものに絞ること。

・視覚的に分かりやすい言語であること。
・スモールステップで実行結果を確認しながら開発できる言語であること。
・開発環境に、自動トレース機能があること。

私の思いつく改善策は上記の通りだが、この不況下では選べるほど案件がないという厳しい現実もある。

どこで折り合いをつけるのか、つけられるのか、それが問題だ。

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発達障害と 仕事・求職活動」カテゴリの記事

コメント

自分も最近、発達障害を診断されたプログラマをやっている者です。
自分も同じく仕事ができないと悩んでおり、転職を考えていたのですが、このブログを読み目からウロコが落ちる思いです。

こうやって考えると自分の環境がいかに恵まれているか気付かされました。

突然のコメントで失礼いたしました(^^;

投稿: mizy | 2009年6月30日 (火) 00時03分

ようこそmisyさん!

苦手な事・大変なことは沢山あるけど、それでも他の多くの業種に比べれば、私たちプログラマはずっと恵まれていますよね。

少なくとも、歩む方向性は間違っていないのだと思います。

だからこそ、この業界でより良く生きるための工夫・方法を見つけてゆきたいです。

投稿: 黎 | 2009年7月 1日 (水) 22時19分

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